ベンツW211 加速わるい

高速道路などで加速フィーリングが悪い・・

診断器でコードを読んでも異常なしです。
ジーッとデータをながめていると、
空燃費学習の数字がおかしい。
混合気が薄いようです。

1気筒ごとに燃料の噴射を止め、
それぞれの回転数の落込み差や、
排気ガスのテスター数値の差を調べます。

どうも6番目の燃料噴射が怪しい・・
回転数と排ガスの変化はしますが、
他の5本と比べると落込む差が
あまりないようです。

エアの吸込み等は事前に点検済み。
勇気をだしてインジェクター外しです。


インジェクターをよく見ると、内部の
奥にあるフィルターにゴミ?

完全な詰まりではないものの、
きちっと燃料が噴射していない。

微妙な片排。

燃料の流れは、タンクから6番の所に
パイプが来ており、そこからUの字に
各インジェクターに供給します。

最初にある6番の溝にゴミが堆積していった。

タンク・フィルター・インジェクター
掃除して組み付け。

完治です。加速感いいです。


ベンツW211 ESP

ESP ABSの警告がでます

試乗してみると
時々スピードメーターが0kmに。
ナビのモニターにも「車速信号ありません」と・・


診断器でデータを見ると
ブレーキのSBCには正確に
スピード信号は入力してます。


CANバスと、Kバスの通信の検証です。
CANラインを点検。
配線図とにらめっこです。

各車輪センサーから一旦
ブレーキモジュールに信号が入ります。
CAN通信とKバスで、
ESPモジュールが絡みます。


これがESPユニットです。
中古品で対応し、プログラミングで完了です。
CANが関係すると判断が難しいんです。
社外オーディオが原因になることもあります。


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※詳細は係りにご相談ください。

アウディA4 8Kエンジン不調

遠くの業者さんからのご依頼です
2気筒目の圧縮がありません!


いつものように
前をバラバラに




ささっ・・とシリンダヘッドを外します


ひっくり返して燃焼室を確認します。







あれっ!



バルブが・・・・


異常燃焼が原因でしょう。
直噴エンジン。
予算を抑える為、
壊れたバルブ単品での交換で対応します。
バルブシートの摺り合せを実施。
試乗テストの後、修理完了です。


いろいろ便利な工具はありますが、
私はやっぱりコレ!

タコ棒とコンパウンド

これ使った事のあるメカニック
今どれくらいいるのだろう?
部品アッセンブリ交換の世の中、
当社は修理しますよ!

修理ご相談、お待ちしております。

トヨタイプサム故障診断

オートマが変速せず、他工場にて
リビルトミッションを交換したそうです。
でも、直らないので原因を調べて下さい。と
なじみの工場さんからのご依頼です。

リビルトミッションとは
故障した部位を修理した再生品です。
という事は修理箇所以外は古いまま・・

ミッション変速の油圧制御は
エンジンコンピュータで管理してます。
まずは、コンピュータ内部を確認です。
電解コンデンサー不良とチップ不良でした。

イモビライザの関係で、現物修理しました。
変速しないのはミッションじゃなく
エンジンコンピュータでした。正常復帰です!

ん、しかし、
朝、冷間時にDレンジに入れると「ガツン!」と
すごい振動!

グラフ波形は、エンジンコンピュータの
ミッション油圧制御の指示です。


デューティ制御で正常時は実測4kgです。




アクセル全開では
グラフ波形の指示により
デューティ制御で実測10kgまで上昇します。













異常時はどうか?
見てみるとコンピュータは
正常に指示しています。


でもミッションの油圧は10kg!です。

この指示波形なら本来4kgのはず・・・。







温まるにしたがい油圧が・・

10kg 8kg 4kgと
自然に下がってきます・・


油圧ソレノイド単体は、
抵抗値正常。作動正常ですが、
人がやるON/OFFの作動なんて、
コンピュータのON/OFF作動にくらべたら・・・

冷たい時はATフルードも硬いので
ON/OFF作動の開閉時に抵抗になってしまい、
指示スピードに開閉がついてこれないって事です・・。
(作動遅れ)
温まるにつれATフルードもサラサラになります。

リビルト品とて、
完全じゃないってことですね・・・
ラインプレッシャソレノイド交換
正常復帰です!



修理ご相談、お待ちしております。

ロータス エリーゼ

エリーゼです


ヒーターの風が出ません

ヒーターブロアモーター及び

ブロアレジスターを確認します。



何をするにも大変なわけで・・



いろいろと外していきます。






ブロアモーターはどこだと思いますか?



カウルトップのフェアリングを外し




こうなります・・・








この中に・・






このプールのようなのスペースがあります・・








そこにモーター&レジスター

水浸しです・・
やはり・・プールだ・・・・








モーターとレジスターはセットで
対策品になってます。





さて、元に組み立てよう・・・

大きなミニ四駆みたい・・・・(笑)



修理ご相談、お待ちしております。

アウディ オールロードクアトロ

エンジンオイル漏れです

V型エンジンの左右バンク
それぞれのオイルシール劣化です


アウディもそうですがドイツ車は
前の部分を外した方が作業しやすいです
割と簡単に外れます

見てくれはすごい事になりますが・・







左右のエンジンカムシャフトを
タイミングベルトで駆動し、
回されたカムシャフトは
そこからもう一方のカムをチェーン駆動。
そんな構造です



チェーンに張りを与える
ケースのガスケットからも漏れてます




うまく隙間をつくり交換します




コツがあるんです。


まともに作業するとすごい金額に・・・



修理ご相談、お待ちしております。

プジョーが続きます

手前がエンジン不調306カブリオレです

次が水温計オーバーヒートの307
その後がエンジン警告灯点灯で
タイミングチェーン交換待ちの308です





他にAL4ミッションの変速不良で
308が控えています・・

306はアイドリングでプラグが濡れてしまい
エンストし始動できなくなります
空燃費学習の数値や排ガステスター値から燃料が濃いようです

燃料の圧力を調整するレギュレータのホースを外しても回転に変化がありません

コンコンと軽くショックを与えると変化します
エンジンの内部圧力に比例した燃料の圧力が得られず、
濃い燃料が噴射しっぱなしのようです。


プレッシャレギュレーター交換で正常復帰です

307は水温計が不安定で振り切れます
あまり評判の良くない電動サーモスタットを
機械式に変更し水温センサー新品で正常復帰です
さて、308を着手です
P2191 P0011 P0171
タイミングチェーン伸びによるバルブ開閉ずれに起因します


どのくらいずれているか確認します
特殊な専用工具をセットします
まずピストンを上死点からずらし全ピストンが同じ高さの位置で固定です


吸気と排気のカムシャフトがどの位置か?






専用工具がセットできません・・


ピストン位置とカムシャフト位置が正常ならば・・

このようにピタッときます






約1コマ弱の伸びだね・・







交換部品です






このプジョーのエンジン
どっかで見たような・・・・
そう、
BMWミニと同じエンジンです。

ミニでもエンジン修理、よく実施しましたよ、
そういえば・・
お車の事、まずはお気軽にご相談ください





VW poloエンスト

時々、突然エンストするポロです
再始動せず、30分位すると何事もないように始動します。
でも、なかなか症状が出ません・・

そんな時はお客様と問診です
必ずヒントが出てきます

お客様との会話から、頭の中はフル回転。
点から線に組み立てます


どうも燃料系が怪しい・・
燃圧計をセットして
作動点検
制御点検
圧力点検です


いろいろ点検していると、あれっ、
圧力が勝手に下がっていく・・
そしてエンスト・・

ん、、でもエンスト後も少し燃料ポンプは回ってる。(2秒くらい・・)
ポンプが止まり、その後にエンストならわかるのですが・・


各部位での燃料圧力を測定します
エンジン入口 燃圧0です

その上流、燃料フィルター出口 燃圧 0です
じゃ、燃料フィルター入口でも・・燃圧 0です
でも、燃料ポンプ出口では燃圧正常です・・
そう、この車の燃料圧力って、
燃圧フィルターで制御してます

フィルター内部のレギュレータ不良で燃料がエンジンまで届かずフィルター入口からす
ぐタンク戻り通路にUターンです

燃料フィルター交換で正常復帰です
まだ3万キロなのにね・・

こんな制御の方法もあるんだねー。



アメ車は昔から給油パッキンが劣化しただけで警告灯が点灯したり・・
輸入車・国産車に限らず、同じメーカーでも
構造や考え方が違います。
それを分析し理解し勉強する事がおもしろい所です
そこで、整備技能コンクールに協力しながら
他社のメカニック達と勉強会を実施しています
次のブログで、2ヶ月半に及ぶその様子を紹介します

こんな事までやってます・・(笑)

整備技能コンクール

2年に一度、
東京ビックサイトにて
全日本自動車整備技能競技会が実施されます

前回大会では
ホンダのNワゴンが競技車両でした


同じ車がビックサイトに並ぶのは爽快です

前前回の大会でチーム山形はみごと全国準優
でした


上層部からの「今回は・・!」の言葉が重くのしかかる・・

前回のチーム山形、惜しかった! でも、
あれが抜けた・・これをやるべきだった!  など
いままでの経験から学んでいきます


今大会では
競技車両が日産ノートと発表されました
山形県整備振興会のメンバーと前回大会出場メンバーの皆が講師となり集まり、さっそくチーム山形が結成され
ました。
昨年の県大会を勝ちあがった2名の選手をサポートです。
どう指導していくかミーティングです

エンジン始動に不調、電装診断など、皆で、それぞれの職場から夜に集まり講習会です
練習の合間に皆で食べる夜食が結束を高めます!(笑)


こちらは整備受付問診の練習の様子
一字一句、抜けはないか皆でチェックです
アレも聞こう、これも言おう、と修正の修正です・・。

選手はエンジンが始動せず、皆にダメ出しされへこむ時も多々あります(笑)



いよいよ東京ビックサイトにのり込みます!

皆で勉強できた事に感謝





緊張の中
さあ、競技開始です。

他県の代表選手、みんな優秀に見える・・・






もう、
見守るしかないんで・・

   こっちまで緊張がうつるよ・・




競技終了後のこの安堵感!
伝わりますか?


結果待ちです・・


なんと!
結果、全国3位です!


ヨカッタよかった
          チーム山形
みんなで勝ち取った3位です!


新聞やテレビにも登場し苦労が報われたかな。でもね、今後も日々勉強だよ。


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